11月健康美講座
年齢を重ねるにつれ、生活習慣病や認知症など様々な体の異変に悩まされず、元気で長生きすることは誰もの願いです。
しかし、問題を抱えている人が多いことも現実です。
今回は健康長寿を実現するには、どのような生活を送ればいいのかをお話させて頂きます
日本人の平均寿命と健康寿命
厚生労働省が発表したまとめによると2018年度の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新したそうです。
17年に比べて女性は0.05歳、男性は0.16歳延びていて、今や日本は世界のトップレベルの長寿国と言われています。
〇日本人の平均寿命がのびた理由
1、衛生面の向上
2、食料事情の改善
3、病気治療法の発達
しかし平均寿命とは、「その年に誕生した子どもが、何年生きるか」を推計したものであって、人という生物の寿命そのものが伸びたものではないということです。
(参考までですが、これまで平均寿命を短くしていた最大の要因は幼い子供の死亡率の高さだと言われています。)
そして平均寿命以外に、健康寿命という概念もあります。
これは、高齢化が進む日本で重要視されている指標の一つで、介護や人の助けを借りずに起床、衣類の着脱、食事、入浴など普段の生活の動作が1人ででき、健康的な日常が送れる期間のことをいいます。
健康寿命と平均寿命の差は10年前後あり、その期間は医療機関や家族などの手助けが必要となります。
アメリカの大学が発表した論文では、この期間を「レッドゾーン」と呼び、平均寿命の延長を目指すよりも、レッドゾーンをいかに短くするかが重要だと言われています。
今後の時代は平均寿命よりも、健康寿命に意識をシフトしていくことが重要となるのです。
健康であってこそ長生きは素晴らしいものなのです。
人間である以上避けられない現象「老化」
医学は進化を遂げてはいますが、老化という現象は避けることができません。
人間の体は何故老化してしまうのでしょうか。
それは細胞がダメージを受けるからです。
人の体は細胞でできていて、細胞によって寿命も違います。
消化器官の細胞のように、24時間で死んで、どんどん入れ替わる細胞。
動脈の中の細胞のように、何もないときはじっと大人しくしていて、傷ついたら再生する細胞。
心筋や、中枢神経の細胞のように再生しない細胞もあります。
若いうちは、体全体の細胞が若く、いきいきと活動していますが、年をとってくると、細胞そのものがダメージを受けて機能が衰えたり、全体的に数が減ってしまいます。
これが老化です。
細胞がダメージをうける原因
細胞の酸化
1つ目の理由は、よく知られている酸化です。
酸化とは物質が酸素と結びつく(化合する)ことです。
りんごを切って、放置すると茶色くなるのは酸化のせいであり、鉄が錆びるのも酸化です。
私たちは呼吸をしないと死んでしまいます。
人は空気の酸素を使って、食べ物の栄養を燃やして活動するエネルギーを得ています。
このとき、体内にとりこまれた酸素の一部はエネルギーを作る過程でどうしても体に有害な物質に変わってしまいます。
それが活性酸素で、この活性酸素は体に有害で細胞の中を傷つけてしまうのです。
最近は、糖化もよくないと言われています。
糖化も体内での物質の化学反応の一種です。タンパク質や脂肪が糖分(グルコース)と反応して、糖化されたタンパク質になり、体内に蓄積されると、必要な細胞が死んでしまったり、機能が損なわれてしまいます。
このように人間の体内で毎日起きている化学反応のせいで細胞が傷ついているのです。
細胞がダメージを受ける、もう1つの理由その2
遺伝子の複製ミス
細胞分裂するときに遺伝子のコピーミスです。
人の受精卵から人間ができるのも、りんごの木にりんごがなるのも、細胞分裂するとき、DNA(遺伝子)を正しくコピーしているからです。
ですが、コピーに失敗することがあります。
細胞はコンピュータではなく、人間なのですから、これは避けられないことです。
DNAの複製ミスによって生まれた細胞は、突然変異であり、正しい細胞ではないため、すぐに死んでしまうことが多いです。
また、体内にあるべきではない細胞は、免疫システムがやっつけます。
体内の細胞はすべて分裂するわけではないのですが、分裂するときは、300万個の遺伝子をコピーしていて、どうしても複製ミスが起きます。
すると、ほかの細胞がダメージを受けてしまうのです。
ちなみに、遺伝子のコピーエラーがあるおかげで、人は進化してきました。
一方で、がん細胞も、このコピーミスが原因で生まれるのです。
コピーミスで変な細胞ができたとき、免疫が弱っていると、この細胞を駆逐することができません。
だから、免疫システムを常に最善に整えておくことは、健康であるためにとても大事なことなのです。
その他の要因
・ストレスによってもたらされた活性酸素
・発がん性物質や紫外線
この結果もし外的要因がなかったとしても
1日あたり一つのひとつの細胞で10万カ所以上も遺伝子は傷ついています。
1年間で3650万箇所
10年後には36500万箇所傷ついていることになります。
これほど多くの遺伝子が傷つくのに生物学的にみた人間の寿命の限界は最大120年と
言われているのはなぜなのか。
それは
・活性酸素を取り除く酵素「SOD」をたくさんつくることができる
・遺伝子の修復能力
どちらもこの2つのシステムは他の動物に比べて非常に高いと言われています。
活性酸素が生んでしまう「老いる仕組み」を体の機能を使い「若返る仕組み」によって私たちは解消使用しているのです。
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