日焼け止めと紫外線

お化粧品を買った事がある人なら、目にしたことがあると思うSPFやPAという表示。

毎年この季節になると宣伝も活発になるUV化粧品ですが、このあとにくっついている数字が何となくなく高い方がいいと思っていませんか?

《シミをつくるUV-Bを防ぐのがSPF》

SPF値とは紫外線防御指数です。

紫外線を浴びた時に赤くなる時間をどれくらい伸ばせるか(防御できるか)をあらわしています。

SPF1=約20分で計算しますので、SPF30の日焼け止めだと600分なので約10時間日焼け止め効果があるという事。

同じ商品を使っていても、日焼けをして赤くなるタイプの人もいますし、すぐ真っ黒になるタイプいますので皆が均等に10時間かというと、そういうわけでもありませんし、100%防いでくれるわけでもありません。

実はこのSPF値は、高くなるほどお肌への負担も大きくなります。

《シワ・たるみなどお肌を老化させるUV-Aを防ぐのがPA》

そして、PAであらわされるのがUV-A波のカット率。UV-Aはお肌を黒く、また老化させるので、これを防御する指数です。

・PA++++  → 極めて高い効果がある
・PA+++   → 非常に効果がある
・PA++    → とても効果がある
・PA+     → 効果がある

シワやたるみの原因になるという事はお肌の深部(真皮)まで届いてダメージを与えているという事。

そして1月でも6月の半分も降り注いでいるんです。年中UVケアをしないといけない理由がおわかりいただけると思います。

《天気が悪い日もしっかりと日焼け対策》

紫外線は雲によりある程度遮断されるため、曇りや雨の日には地表に到達する量は減少します。

しかし、UV-AはUV-Bに比べ雲による影響が小さいため注意が必要です。また、UV-Bでも薄い雲ではその80%以上が透過してしまいます。

《場所で変わる紫外線量》

ウインタースポーツをする方は経験があるかと思いますが、雪山の照り返しによる日焼けは侮れないくらい強いですよね。

高地になるほど紫外線は強まりますし、赤道の近くに行くほど強くなるので、場所によって紫外線量は異なります。

また、地表の表面状態によっても紫外線の反射率は異なります。

新雪はおよそ80%、砂浜はおよそ25%を反射します。一方、水面はおよそ95%を透過するので、水の中であっても、注意が必要です。夏の浜辺、冬の雪山でのレジャーでは紫外線ケアが大切になります。

また日中の方が紫外線が強いですが、UV量にはほとんど変化はありませんので、外出している間中のケアは必要です。

《シーン別、日焼け止めの選び方》

・非常に強い紫外線の場所にいくとき・・・SPF50/PA++++
・屋外でのレジャー・・・SPF30~50/PA+++
・日常的な買い物や2時間程度の外出など・・・SPF10~30/PA++
・通勤や洗濯物干しなど・・・SPF10程度/PA+

※SPF50など、数値の強いものはお肌にかかる負担も大きいので、本来は「こまめに塗りなおす」事が基本です。

〇去年の日焼け止めって使える?

夏しか使わないような強いUV商品の場合、余っている昨年のものを使えるかなと思っている方もいるかと思いますが、化粧品は一般的に開封後1年が期限です。肌荒れの原因にもなりやすいUV商品ですので、昨年のものは使わないようにしましょう。

〇スプレータイプの日焼け止め

いろいろな種類がある日焼け止めですが、最近ドラッグストアでもよく見かけるスプレータイプ。手軽に使えるのはメリットですね。

髪にはとても便利ですが、ムラになりやすいのでお肌にスプレーしたあとは必ず手で伸ばして下さい。メイクの上からもつかえますが、お顔への使用はいったん手に取ってから伸ばした方が確実です。

刺激が強いものが多いので、同じ場所に長時間吹き付けたり瞼や粘膜への使用もしないで下さい。

スプレータイプはカバンにしのばせておいて、塗り直し用として使うのが、いいんではないでしょうか?

日焼け止めは、その時の状況や自分自身に合ったタイプのものを選び、年間を通じてケアすることがポイントです。

日常生活・屋外でのスポーツやレジャーなどで使い分け、その時に合う数値の日焼け止めを使うことでお肌に負担をかけないことが大事です。違いを知って美白・美肌を保ちましょう♪