〇張りや重みを感じ、肩が痛む肩こり。
〇突然、肩の激しい痛みに襲われ、腕を動かせなくなる五十肩。
2つのこの違いとは・・・?
肩凝りは筋肉の炎症です。
肩から首、背中の真ん中にある僧帽筋という筋肉の使いすぎや不自然な使い方により、筋肉に痛みの物質がたまり炎症が起きるのです。
主な原因として、下記があげられます。
①日常生活の肩の使いすぎ
②姿勢の崩れ
③病気(内臓疾患での痛みで力が入るなどして②に)
④疲れ目、ストレス(眼精疲労)
五十肩は筋肉ではなく、関節周辺の炎症です。
肩の関節は肩甲骨と鎖骨の部分に腕の骨が繋がっていて、その部分には腕がスムーズに動けるように、多くの筋肉が複雑に入り組んでいます。
その為、老化による筋肉の衰えなどがきっかけで関節の周りに炎症が起き神経を刺激し、痛みが発生してしまうのです。
腕を上げた状態で、長時間作業した後に起こりやすいとも言われていますが五十肩は今のところ、老化以外に原因がわかっていないそうです。
《主な予防法》
どちらも温めて血流を良くすることや筋肉を緩めてあげる事は大事です。
肩凝りの場合
正しい姿勢を意識する事。カバンを持つとき、左右のバランスを考えていつもかける方と反対にかけたりと、日常生活でちょっとした事に気をつけてみてください。
五十肩の場合
予防しにくいとは言われますが、肩甲骨を意識して動かすことで普段動かす事の少ない、肩の筋肉や靭帯が動きます。
その結果、筋肉の老化を防ぐことができますし、不自然な動きが減ることで、予防と治療効果もあります。
※痛みがある場合は無理に動かしてはなりません。
《肩コリの時の簡単マッサージ》
◎首を左右にゆっくり倒してストレッチ
◎首の付け根を両手でゆっくりもみほぐす
◎髪の生え際から下方向に向かって押しながらおろす
◎反対に上方向に向かって押し上げる
◎首付け根の中心から左右(外側に)にのばしてもむ
◎首付け根をつまんでもむ
◎首付け根をクルクル回しもむ
◎肩こりの場所を片方ずつ回しながら押す
◎首をゆっくりまわす
※正しい姿勢で行う事
《五十肩・四十肩の対処》
◎鍼灸やマッサージは、筋肉をゆるめる事や血流をよくする事ができるので効果的と言われています。特に肩甲骨や股関節周りのインナーマッスルを活性化する事が大事です。
◎痛いからと言って動かさないでいると、周辺組織が固まって運動障害が生じます。
◎痛みのある部位を無理に動かすと炎症が生じます。
◎自分でマッサージをする時はいきなり肩からせず、「手」→「腕」→「背中」→「肩」の順に行ってゆくのが、効果的に行うためのポイントです。