ショートニングは一番体に悪い!?
「マーガリン」「ショートニング」「ファストプレッド」は、ほとんどの食品に入っていると言っていいほど頻繁に食品に使われています。
これは全身の血管の流れを悪化させる『動脈硬化』を加速させる「トランス脂肪酸」=「悪い油」が使用されているのです。
聞いたことはあるけど…トランス脂肪とは何!?
トランス脂肪酸は、植物油を原料としたクリーム状の食用油脂のことです。
液体を固体に変えたアブラを「マーガリン」「ファストプレッド」「ショートニング」と言い、ケーキやパン、スナック菓子の材料として使われています。
なんの為に使用するのか?
ショートニングは、マーガリンから水分と添加物を除いた無味無臭の油脂で、マーガリンやファストプレッドは、元は高価なバターの代替え品で人工的に作られたものです。コストの面でも大変使用しやすいのです。
パンやお菓子に使用すると「さっくり」焼き上がり、揚げ物では衣が「パリッ」と仕上がる為、これらの業界では頻繁に使用されているので注意が必要です。
トランス脂肪酸を原料に含む食べ物は他にもたくさん
・ドーナッツ
・ケーキ
・洋菓子
・揚げ物
・マヨネーズ
・カップヌードル
・即席めん
・パン
・クロワッサン
・デニッシュ
・カレーなどの固形ルウ
・コーヒーフレッシュ(ミルク)
・コンパウンドクリーム(ホイップクリーム)
トランス脂肪酸の人体への影響とは
トランス脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールを増加させ、HDH(善玉)コレステロールを減らし動脈硬化をを促進することが確認されています。人工的につくられた油脂(化学物質)が体内に入ると、分解されず排出にも時間がかかってしまい、アレルギー、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、ガンなどのリスクの原因を高めると様々なこととの関連が懸念されています。
2018年にはアメリカで食品への添加が禁止に
2018年6月からトランス脂肪酸を多く含む「部分水素添加油脂」の使用を事実上禁止し、米国と同様に摂取量が多いカナダも、9月から同油脂の使用を禁止しています。その他の国々でも使用禁止や表示義務化が進んでいます。私たち日本はまだトランス脂肪酸の使用禁止や表示義務はいまだにありません。
食生活の見直しを
日本では諸外国と比較してみると1日あたりのトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、健康への影響は小さいと考えられます。
しかし、家庭内だけならば摂りすぎる心配はないですが、外食や市販の加工食品にかなり多く使用されているので過剰摂取となりがちです。
いずれにしても、最も大切なことは私たち自身がよく考えて、偏りのないバランスの良い食生活を送ることです。まずはカロリーや脂質を摂りすぎていないか、一度お食事を見直してみてはいかがでしょうか。