更年期の症状も様々
女性は年齢と共に思春期・性成熟期・更年期・老年期を経験します。
個人差はありますが、50歳前後の年齢で、閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間を一般的に更年期といいます。
男女共に40歳を過ぎた頃から見られる様々な体調不良や情緒不安定などの症状をまとめて更年期と呼びます。
女性の場合:卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することによって症状が現れます。
■更年期の初期症状
・だるい
・寝付けない
<更年期症状 部類分け>
■精神的系の症状
・頭痛 ・めまい
・不眠 ・不安感
・イライラ感 ・うつ
■血管運動神経系の症状
・ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)
・動悸 ・息切れ
・寝汗・発汗・むくみ
■皮膚・分泌系の症状
・喉の渇き・ドライアイ
■消化気系の症状
・吐き気・下痢・便秘
・胃もたれ
・胸やけ
■運動器官系の症状
・肩コリ ・腰痛 ・背中の痛み ・関節痛
・しびれ ・手指の痛み ・しびれ
■泌尿器・生殖器系の症状
・月経異常 ・尿失禁等
更年期を迎えた女性の約8割が心身の変化や不調を自覚します。
どんな症状がどんな風に起こるかは、人それぞれです。
女性の健康を大きく左右する2つの女性ホルモン
・女性らしさを保つエストロゲン(卵胞ホルモン)…髪や肌のハリや潤い、骨や関節、血管の健康、自律神経の安定
・妊娠に関わるエストロゲン(黄体ホルモン)…子宮内膜を整える、体温を上げる、食欲を増進、体内の水分を保つ
女性らしさや更年期に大きく関わるエストロゲン(卵胞ホルモン)は増えることはなく、年齢と共に減少していき、体の機能に関わるエストロゲンが失われることでいろんな病気のリスクが高まってしまいます。
自律神経と女性ホルモンの関係
更年期の引き金になる女性ホルモンの分泌を司るのは「脳の視床下部」という部分です。
脳の視床下部は自律神経の中枢でもあります。
そのため、女性ホルモンと自律神経はお互いに影響を受けやすく、どちらかのバランスが崩れてしまうと、もう一方のバランスも崩れやすくなります。
また自律神経と腸も密接に関係しているため、自律神経のバランスが乱れると、お腹の不調にも繋がります。
②へ続く・・・