注目はDHAとEPA
よく目にするようになったサバ缶。コロナ禍で在宅の機会が増え、消費が拡大しています。
サバ缶にはどのような効果があるのでしょうか。
サバは、タンパク質など栄養が豊富な食材ですが、特に注目すべきは、オメガ3脂肪酸の代表格であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサぺンタエン酸)です。
DHAは脳機能や網膜機能の維持、向上、中性脂肪の低下、動脈硬化予防に、そしてEPAは高血圧や血栓の予防、中性脂肪・総コレステロール低下など役に立ちます。
成人は1日にDHAを200mmgほど摂取するのが望ましいとされていますがサバを100g食べるだけでも1000mmg、EPAも700mgほど摂取できるのです。
中医学(中国の伝統医学)の基本はその人の状況にあった食材で体調を整える「薬膳」です。
サバは薬膳の観点からみると、血の巡りをアップする食養生といえます。
血行を促進し、老廃物を流す作用が高いため生活習慣や肩こりの予防や、婦人科系のトラブルの改善や、ダイエットなどの機能が期待できます。
20倍以上のカルシウム
生のサバ缶ではなく、サバ缶をおすすめしたい理由は栄養が丸ごとたっぷり摂れるからです。
骨や皮も全て含んでいるため、カルシウムが大変豊富です。
サバ缶は鮮度が良い魚を使うため血合いなどを処理していないことが多く、DHAやEPAも、そのまま残されています。
旬のサバを使っているものが多いため、美味しく栄養価が高いものが、手軽に1年中食べられます。
サバ缶と相乗効果のある食べ物
薬膳には同じ機能の食材を一緒に食べることで、その効果を増強させるという考えがあります。
サバ缶であれば、血行促進作用のあるニラ、玉ねぎ、黒豆、らっきょう、ピーマン、ナス、チンゲン菜、ミョウガ、黒酢などと組み合わせると体内の血流をアップさせます。
汁も捨てずに無駄なく使え栄養満点!
サバ缶の汁には、栄養がたっぷり入っているので、捨てずに使うことがおすすめです。
汁物に入れたり、ドレッシングに足したりすると、健康的だけではなく、うま味もでてますます美味しくなります。
脂肪が気になる方は、サバ缶を食べるタイミングは朝がいいです。
朝食べると中性脂肪を下げる作用が増すことが分かっています。